OUR JOB

海外で働く

海外工場管理の仕事

文化の違いに直面することが、むしろ楽しい。

文化の違いに直面することが、むしろ楽しい。

加藤学(かとうまなぶ)

入社:2006年

所属:NITTO METAL INDUSTRY CEBU INC.駐在
(現地法人:社長)

Q.セブ工場に赴任が決まった時の気持ちは?
ある日突然、社内アナウンスで会議室に呼ばれたんです。「何かミスしたかな?」と、ドキドキしながら会議室のドアをノックしました。ドアを開けると中にはニコニコ顏の専務と上司が座っています。そしておもむろに、セブ島がいかにいい所かを話し始めるのです。フィリピンに工場を作る話は聞いていたので、まさか…と思っていたら、やはり海外赴任の知らせでした。
ミッションは現地での会社設立、経済特区への登録、移管製品の立ち上げ、工場の管理などです。このときは声を掛けてもらえたことが非常に光栄で、こんな経験は二度とできないぞ…というポジティブな気持ちが強かったです。
しかし、日本での業務引継ぎやプライベートの身辺整理が進み、海外に行く実感が徐々に沸いてくると、「自分にできるのだろうか」と不安がどんどんつのります。一時は断ろうかと思ったくらいですが、同僚や上司による激励で「やれる限りやってみよう」という前向きな気持ちで赴任できました。
出発前にはみんなが「困ったことがあったらすぐ連絡してくれ」と言葉をかけてくれ、良い同僚や上司に恵まれているなあと、改めて実感しました。
Q.セブ工場での仕事内容

Q.セブ工場での仕事内容

基本的には全ての仕事に携わります。現地の外注との価格交渉。品質管理や工場内の現地スタッフへの指示。出荷計画に沿った生産計画の構築。日本や中国から部材を輸入することも多く、過不足なく部材を確保しておくための在庫管理も重要な仕事です。もちろん、製品の出荷や部材の調達などの輸出入業務も欠かせません。また、生産の場面以外でも経理や人事労務、現地スタッフの教育・研修といった仕事もこなします。工場のトイレが壊れたら修理もしなきゃいけません。ありとあらゆる仕事をこなすために、毎日ありとあらゆる人と会い、さまざまな交渉や情報交換を行っています。

Q.海外で苦労すること

Q.海外で苦労すること

やはり一番はコミュニケーションです。下手な英語で現地スタッフに仕事を説明すると、「OK、OK。問題ない。」と言って作業を始めますが、後で見に行くと説明したこととぜんぜん違うことをやっていたりします。やはり現場では一緒に作業して、実際にやって見せることが一番なんです。また、文化の違いに面くらうことも多いです。仕事に対するスタンスが日本人とは基本的に違います。どちらがいいかは別にして、基本的に仕事で無理はしませんし、頼んだ仕事が期日を過ぎても仕上がっていないことも頻繁にあります。そうした文化の違いを受け入れて、どうにか現場を回していく毎日です。ただ、苦労だとは思いません。たくさんの人に助けられているので、楽しんで働けています。

Q.海外での仕事の楽しいところ
仕事のほとんどを自分の裁量に委ねてもらっているところです。現地では、少人数であらゆる問題に対処しなければならない場面も多いです。そうしたケースでの課題解決力を磨けることは、お金には代えられない貴重な財産になると思っています。海外では文化の違い、言葉の違い、環境の違いなどがあり、日本とは違って物事が簡単に進みません。日本なら1時間で終わる程度の書類申告が2日かかったりします。ですので、小さなことでも無事に終ると達成感があります。

私の休日

散歩してることが多いですね。街中やショッピングモールをブラブラ歩き回ることが楽しいです。平日はどうしても、会社とアパートの行き帰りで終ってしまいますので、エクササイズも兼ねたウォーキングの気分です。
また、たまに誘われてゴルフにも行きます。
練習もしていないので、スコアは酷いもんですが。

私の休日

海外工場管理の仕事

新しいチャレンジにワクワクが止まらなかった。

新しいチャレンジにワクワクが止まらなかった。

橋口大勢(はしぐちたいせい)

入社:2014年

所属:NITTO METAL INDUSTRY CEBU INC.駐在
(現地法人:ファクトリーマネージャー)

Q.セブ工場に赴任が決まった時の気持ちは?
セブ工場への赴任の話を伺ったのは、私が中国に駐在をしている時でした。
上司から電話がかかってきて、「新しい事業をセブ工場で立ち上げる事になった。もしかしたら次の赴任先がセブになるかもしれない、どうする?」というお話がありました。
私は以前より、海外で働きたい、中国の次はセブ工場で働きたい。と考えていた中で、念願のセブ工場赴任の話をいただいたのです。
中国や日東で今まで培った能力を生かして新しい事業、業務にチャレンジできる。自分の力を成長させる絶好のチャンスだ!と思い、その電話の中ですぐに「行かせて下さい。」と返事をしました。
その後、正式に赴任が決まった時は、もちろん不安もありましたが、新しい場所で新しい事業にチャレンジできる事へのドキドキとワクワクでいっぱいでした。
Q.セブ工場での仕事内容

Q.セブ工場での仕事内容

セブ工場では製造に関連する業務を中心に、すべての業務に携わっています。製造面では、生産する為の設備のメンテナンスや調整、生産の段取りから始まり、生産方法や品質の教育、指導を行い、生産をスムーズに進められるようにコントロールします。そのほかにも、日本の取引先や、現地の日系企業、現地ローカル企業と納期や品質、単価交渉を行ったり、何か問題が発生した際はトラブル対処を行ったりと様々な業務を日々行っています。全ての業務に携わりますが、一人で全てをできるわけではないので、上司や日東本社、セブ工場のスタッフの皆の協力やアイデアをお借りしながら、日々業務を進めています。

Q.海外で苦労すること

Q.海外で苦労すること

最も苦労する事は、コミュニケーションです。コミュニケーションには、言語の壁のほかにも、価値観・文化の壁があるので、言葉は理解できていても、程度や細かいニュアンス等は伝わっていない事が少なくはありません。特に仕事に関しては、仕事に対する考え方に始まり、納期遵守、品質保証まで、同じものは無い。といっても過言ではないくらい価値観は違うので、言葉は通じていても自分の意図が通じない事は数えきれないほど体験しました。

例えば、「もうすぐ終わる」という言葉、もうすぐ終わる。と聞いたら私は5分前後、遅くとも10分以内で終わるかな、と考えます。しかし、この「もうすぐ」は中国では30分、フィリピンでは1時間でも「もうすぐ」と表現されます。曖昧な表現というのは、日本でも、人により若干の感覚の違いがありますが、海外では日本とは比べ物にならないほど、感覚が異なります。こういった経験を何度もし、曖昧な表現は止めて、明確な表現にしよう。と思いチャレンジしても、他の原因で躓いたりします。そういったトライ&エラーを繰り返し、業務を進めていく事が苦労する点でもあり、海外で働く面白さでもあります。
Q.海外での仕事の楽しいところ
海外での仕事の楽しいところは、業務の幅が広がる事、自分の意見を業務に反映させやすいところです。
私は入社1年目で、中国工場の生産管理課へ赴任しました。
日本であれば通常、入社1年目は指示された仕事を進めていく事がほとんどだと思いますが、中国工場に赴任できた事もあり、赴任してすぐに、工場内の問題点を自分で見つけ、改善案の立案、実行といった改善業務を日常的に経験する事ができました。
問題点を改善する事で、職場のスタッフから感謝される事や、改善する事で得られる成功体験は海外で仕事をする楽しさを十分に実感する事ができます。
私は、その感覚が忘れられず今も海外事業部のセブチームとして、セブ工場で働いています。

私の休日

フィリピンは1年を通して温かい気候なので、散歩やスキューバダイビング、喫茶店で読書をする等、外に出て過ごす事が多いです。特にセブの海は非常に澄んでおり、観光地としても有名です。南国の海で楽しく過ごす事で、やる気を蓄え、次の1週間も元気に仕事をする事ができます。

私の休日