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日東のものづくりプロデュース事例
日東のものづくり事例
CASE.4

海外技術者を国内で育成し、多能工化。
高度な技術が必要なお客様の製造工程を海外へ移管した。

概要

工作機械メーカーの生産パートナーとして板金・プレス部品を安定供給。

国内の大手工作機械メーカー様の生産パートナーとして、板金・プレス部品の製造を担う日東。主に工作機械に付随する制御盤の外装部品など大物の板金部品製造をメインに、近年では電気系統の部品組み付けなども担当し、長年に渡るパートナーシップのもと製造にあたっています。その中で、ある部品製造においての課題がお客様の中で表面化し、パートナーとして共に解決にあたりました。

工作機械の板金・プレス部品を安定供給する生産パートナー。
工作機械の板金・プレス部品を安定供給する生産パートナー。
課題

高度な技術を保有する多能工しか担当できない大型の機構部品の製造を海外に移管できないか。

工作機械に鉄板を供給する「パレットチェンジャー」という大型の機構部品があります。鉄板を搭載するストッカーであり、工作機械が加工を終えた後に、次の鉄板を供給する機能を持つ機構部品です。
この製品を製造するには複数の技能が必要です。板金加工・機械加工品の組立て・電気系統の組立てなどの技術を要して初めて完成します。
しかしメーカー様にとっては多大な工数のかかる作業にもかかわらず、生産数は月に数台ほど。これまでは国内工場の熟練工が製造を行っていたのですが、できれば海外に製造を移管し国内工場の効率化を図りたいという課題を抱えていました。ただ、高度な技術を必要とする製品だけに簡単に移管できない現状がありました。

工作機械に鉄板を供給する「パレットチェンジャー」※写真右側部分。
工作機械に鉄板を供給する「パレットチェンジャー」※写真右側部分。
解決策

中国工場から人員を呼び寄せ、多能工に育成することから始める。

日東の出した答えは一つです。日東の中国工場で働く優秀な工員を日本に呼び、当該作業を担当できる多能工へと育成することでした。
まずはメーカー様の工場へ派遣し、製造にあたって必要な技能をすべて、一から習得することから始めます。期間はおよそ3ヵ月間。
同時進行で、中国で生産できる体制を整えます。生産に必要な部材の調達の仕組みを構築する。設備を新設する。日本での部品調達ネットワークを構築し、中国へ輸送する段取りを組む。これらの体制の構築に1年という時間をかけました。

海外技術者を国内で多能工へと育成した。
海外技術者を国内で多能工へと育成した。
課題突破に活きた
日東のものづくりノウハウ

海外連携、海外人材の育成に長けたものづくりノウハウ。

2000年代初頭から中国に生産拠点を展開している日東では、日本~中国間のものづくりネットワークの構築に何より力を注いできました。人員の育成もその中の重要事項であり、安心して生産を分担できる協力体制があります。今回のケースにおいても、高度な技術を要する仕事を任せられる人材育成ノウハウが課題解決の糸口となりました。

2000年代初頭からグローバルな生産体制の確立に注力してきたノウハウ。
2000年代初頭からグローバルな生産体制の確立に注力してきたノウハウ。
結果

準備に1年をかけ、生産を軌道にのせることができた。

日本で研修を受けた人員を中国工場に送り出し、新たな設備や部品調達ネットワークのもとで生産を開始しています。メーカー様の検証も受け、安定生産を実現しています。

こんなことにお困りならぜひご相談ください

  • できれば海外へ生産を移管したい工程や製品があるが、信頼して任せられるパートナーがいない。
  • 日本の熟練技術者にしかできない作業がありコスト面の課題を抱えているが、解決策が見つからない。

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