INTERVIEW 02 生産管理の仕事とは?
将棋やパズルみたいだけど、
ゆったり悩んでいる時間はないからムズカシイ。
製造部 生産管理チーム 小澤 晃太朗(コザワ コウタロウ)
「生産」を「管理する」って、どういうコト?
工程や人員、資材の発注など出荷するまでに必要なコトすべてを数珠つなぎで考え、管理する仕事。それが生産管理です。例えば、出荷予定数が6万台の遊技機。この台に取り付ける板金部品を受注したとします。そしたら頭の中で、6万個の部品を納めきるための道筋をぐるぐるシミュレーションするんです。
この生産数を社内で生産しきることは可能?外注は必要ない?目標数をクリアするための人員配置はどうする?1日あたり2400個生産できたとして、1週間で1万個。この計算だと、1ヵ月半後には目標をクリアできている…はず。よし、この流れでまずは材料の発注から取り掛かってみよう。…という具合に、パズルのように一つひとつのピースをはめていって出荷までの道をつなげていく。だから頭の整理が本当に本当に大変です。
そもそも私は、生産管理の「せ」の字も知らずに入社した身ですから、最初は考えることの多さに驚きました。入社してそこそこたった今でも、この場合はどうするのが最善?って悩む時、まだ全然あります。
品質トラブル発生!どうする?自分
予想外のトラブルが発生することも多いのが生産管理の仕事。過去に、自分がコントロールしていた製品の生産に予期せぬトラブルが発生し、大きな決断を迫られた時がありました。
順調に組み立てまで進んでいると思っていた矢先、品質に不具合があることが発覚したんです。さて、どうするか。第一に決断を下す必要があるのは、全て作り直すのか、それとも、修正対応でどうにかするのかという点です。問題の製品は後工程の一部を外注に頼っていたために、できるだけ早く連絡を入れる必要があります。
また、いずれにせよ、最終の組み立て工程に遅れが出ることは必須です。組み立て工程のスケジュールを変更した際に、出荷にどれだけの影響が出るのか。影響を最小限にするための、新たな人員配置とはどんなものか。
こうした事柄を、一瞬のうちに判断する必要があります。たくさんのことを一気に考えるので、正直に言えば焦りも感じます。ただ、自分の気持ちを一瞬だけ横に置き、できるだけ早く生産体制を立て直し、出荷までやりきることが使命です。生産計画予定表をパソコンで開き、電話で現場とやり取りをしながら工程や人員配置について新たなルートをぐるぐる頭の中で考えます。
一番ベストな手法を脳内でイメージし、カチッとハマるピースを見つけるのです。幸運にもその時は、わずかな修正対応で済むことを突き止め、影響を最小限に食い止められました。まあ、トラブル発覚直後はどうしても「ウソだろ?どうしよう!」って、どれだけキャリアを積んでも、少し焦ってしまうんですけどね(笑)
責任もプレッシャーもどんと来い!
頭の中にあるメモをペラペラめくりながら最善の一手を見つけてコントロールするのが生産管理の仕事ですから、ピンチな場面でも、ピンチな場面でなくても、いかに正確に、いかにスピーディーに考えられるのかが鍵となってきます。
生産のすべてを自分が左右することになりますからもちろん責任もプレッシャーもたくさんあります。でも、早めに指示が出せるようになったり現場の動きを考えた計算ができるようになると、自分も周りの人も気持ちよく仕事ができるようになる。それが実感できると、なんとも嬉しいんですよ。
上手いことパズルのピースがハマった時や将棋で良い一手が打てた時と似たような達成感を味わえる仕事です。もちろんパズルや将棋ほど時間はゆっくり流れないし、ハラハラしちゃう場面も多いんですけどね。ピンチさえも楽しめるようになれば、きっと一人前です。
PROFILE
小澤 晃太朗(コザワ コウタロウ)
入社:2015年 所属:製造部 生産管理チーム
中部大学工学部卒。IT系の仕事は伸びていくだろうと予想し、情報工学科に進学。高校の時からパソコンをいじるのが好きだったのも理由の一つであったが、大学で学んでいく中で「仕事にしたい」という気持ちが薄れ、全く別の道に方向転換することを決意。最初は日東も営業職志望で受けていた。

入社動機
ナビサイトに『あなたと同じ大学の先輩が入社した企業』と出てきたことをきっかけに興味を持つ。そして、参加した説明会で役職の違う人達がイジりイジられの関係性で話している姿に、風通しの良さを感じて強く惹かれる。営業職へのこだわりも漠然としたものだったため、仕事内容よりも会社の雰囲気を重視して入社を決めた。
